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2017.9.2 2020.6.16

ベンチャーやスタートアップ の 退職理由 として多い項目と対策とは

9,004 ビュー

ベンチャー企業やスタートアップと言えば若くてやる気のある社員がバリバリ働いているイメージを持つ方も多いはずです。

 

しかし、退職率が高く社員の入れ替わりが激しいというイメージもあるのではないでしょうか。

ベンチャーやスタートアップ の 退職理由 として多い項目 とはどんなことが挙げられるのでしょうか。

 

また、事前に対策を行うことで退職について解決出来ることもあるのでしょうか。

今後ベンチャー企業で働いてみようと思っている方にオススメです。

 

ベンチャーやスタートアップの退職率は高いのか

 

ベンチャーやスタートアップは大企業などと比べて 退職率 が高いのでしょうか。データが手元にあるわけでは無いのですが、おそらく高いと言えると考えられます。

 

そもそも社員の母数が少ないため、辞める人が少数でも退職率が上がってしまうことが挙げられます。

 

しかし、これは中小企業 でも当てはまる理由にもなってしまいますので、 その他に ベンチャーの 退職理由 として多い項目について見ていきましょう。

 

ベンチャーやスタートアップ の 退職理由 として多い 項目 と 対策 とは

 

実際に ベンチャー企業 を 辞める理由 としてはどのようなものがあるのでしょうか。

もちろん会社や状況によっても理由は異なるものの、自身の経験や周りの状況などから代表的なものをご紹介致します。

1、 社長 と合わない

 

ベンチャー企業 の 退職理由 社長と合わない

 

一番多い理由としては社長の考え方と合わない、一緒に働きたくないということが挙げられるでしょう。これはかなり根深い問題となります。

 

ではなぜその会社に入ったの?と思われる方もいるかと思いますが、

  • ビジョン や リーダーシップ に共感できた
  • 業界 や サービス に強い関心があった
  • 会社の成長性 を感じた
  • 社長 や 社員 に知人がいた

といった理由で入社することはよくあります。

 

ベンチャー企業は社長がオーナーのケースがほとんどで、社長が変わることは余程のことがない限り望めません。

 

そのため、入社前に最低でも1回は社長と面談を行うことや、可能であれば 食事 に行って 人間性 を見ておくことをお勧めします。

 

社長 ではなく 経営陣 と合わないという場合もありますが、やはり社長と合わないケースの方が圧倒的に多いでしょう。

経歴から 理系 / 文系 なのか、出身企業や職種から 営業より / 技術より なのかでもある程度自分と合うかどうかわかるかもしれません。

もちろん人間ですので全てが自分と合うというのは難しいですが、入社前に社長とはっきりと合わなさそうと感じた場合には入社してからも合わない可能性が高いですので、その職場で働くことはやめた方が良いかなと思います。

対策 1、 社長 と合わない

  • 入社前に最低でも1回は、 社長 と 面談 や 可能であれば食事 に行って 人間性 を見ておく。
  • 共通の知り合いがいれば良い面と悪い面をできるだけ具体的に教えてもらう。
  • ネットやSNSで情報を収集する。ただし、ネットの口コミは悪い情報も多いので、ニュートラルな視点で見ることを忘れずに。

 

2、 会社 の 成長性

 

ベンチャー企業 の魅力といえば、会社の成長とともに自分も成長できることを期待して入社することも多いはず。ところが、競合が強くなってきたり、その業界自体の成長性が怪しくなることもあります。

そうなると今まで頑張ってきた分野で先行きが不透明になり、経営リソースの少ないベンチャー企業の場合、業績が悪化してしまうことも十分起こり得ます。

そのような状況において、一緒に働いているメンバーやチームで仕事をして頑張っていきたいというモチベーションが無いと精神的に相当厳しい状況になるでしょう。

仮に現在のサービスや商品がうまくいかなくなったとしても、 社長や経営陣 に能力があれば ピボット して別のジャンルで新しく成長させていくことも可能となるため、有能かどうか事前に判断することも行なっておきましょう。

もし業績が悪くなっても「 このメンバーと一緒なら頑張れる 」と思える環境であればベストですね。

対策 2、 会社 の 成長性

  • 成長できそうなマーケットかどうかを見極める。 ベンチャーは選ぶ業界で成長性がほぼ決まると言っても過言ではありません。
  • その会社が 競争力 のあるサービスや商品を提供しているのか見極める。
  • 社長をはじめとした 経営陣が優秀 かどうか判断する。

 

3、 入社前 と 後 で ギャップ が大きかった

 

事前にある程度色々調べて入社しても、入社してみたら思ったのと違うということはどうしても起こってしまいます。

逆に採用側も限られた面談時間で採用してみたら思った人材とは違うことも良くあります。

そのため、入社前と入社後にある程度のギャップが生じるのは止むを得ないと予め理解しておき、自分の中で優先順位の高い項目に関してなるべくギャップを生じさえないようにするのが重要となります。特に絶対に譲れない項目があれば、そこだけはギャップを生じさせないようにしましょう。

良くある例ですと、「裁量を与えてもらえると思ったら完全なトップダウンだった」、「思った以上に激務だった」、「業績や財務状況が聞いているよりも悪かった」、「体育会系で詰めがキツすぎた」などがあります。

対策 3、 入社前 と 後 で ギャップ が大きかった

  • 自分の中で働くことに対する項目に優先順位をつける。
  • その中でギャップが生じることで致命的になるものがあれば事前に徹底確認。
  • ある程度ギャップが生じてしまうのは仕方ないと心得る。

 

4、 優秀 な 社員 がいない

 

一緒に働くメンバーが優秀かどうかを重要視する方も多いのではないでしょうか。やはり優秀な方が多いと仕事も捗りやすいですし、自分の成長にも繋がるからです。何より業績に与える影響も大きいです。

何を持って優秀とするかにもよりますが、ベンチャー企業の場合メンバーが優秀かどうかは会社によって二極化しているように感じます。

基本的には社長や経営陣より優秀な方は余程の条件がない限り集まりにくいです。また、エンジニアの場合は一人優秀な方がいれば集まりやすいようにも感じました。

対策 4、 優秀 な 社員 がいない

  • 面接や面談時にコミュニケーション能力をはじめ優秀な方がいるか確認。
  • 会社のHPや採用系のサイトに人事情報があれば情報を確認。

 

5、 給料 が 安い

 

ベンチャー企業 の 退職理由 給料安い

ベンチャー企業は給料的に見るとあまり条件が良くない場合がほとんどです。給料を労働時間で割って計算してみると学生時代のアルバイトの方が高いケースもあり得ますので、精神衛生上計算しちゃダメな場合もあるかもしれません・・。

もちろん給料面よりも他に得るものがあるため、ベンチャー企業で働きたいという方が志すわけですが、それでも給料が安いのは働きはじめてからじわじわとダメージがきます。

短期的には給料が安くても、株の割り当てやストックオプションがあれば中長期的に見て資産が大きく増えるかもしれませんし、業績が良くなれば給与も増えてくると思うので、給料が安くてもしばらく我慢できるレベルかどうかを計算してみましょう。

ただし、現物の株を持っていない ストックオプション の場合、業績が良くなければ意味がないですし、会社の方針として IPO しない場合もありますので過度な期待は禁物です。

仮に会社が買収されることになっても、 ストックオプション の場合には買収した会社が ストックオプション を引き継いでくれない限り、お金が入ってこないケースが大半ですので注意しましょう。

対策 5、 給料 が 安い

  • 最低限生活できる給料かどうかを確認。
  • 短期的な給料だけではなく将来性も加味して考えてみる。 ただし、過度な期待はやめておきましょう。
  • 給料以上に働く理由があるかどうかを考えてみる。

 

6、 上が詰まって ポジション がない

 

ベンチャー企業は大企業と比べると、若くても裁量権の大きい仕事ができることに魅力を感じている方も多いと思います。若くても役員や管理職になれるケースもありますし、人数は少なくてもマネジメントを早い段階から経験できるのは大きなメリットになるでしょう。

しかし、創業時からいるメンバーを中心として上が詰まってしまいポジションがないため、役職が上がらないことやいつまでたってもマネジメントができない場合もあります。

理由としては「 上の人が辞めない 」、「 降格がない 」、「 会社が成長していなくて 組織が大きくならない 」などが考えられます。

上の人が辞めないというのはある意味良い会社ではありますので ポジティブ に捉えるとして、成果を出せなくても役職の入れ替わりがないことと会社が成長できなくてポジションができないというのはあまり好ましいことではありません。

そのような場合には、新しく事業を立ち上げるように計画と提案を行うことや、 グループ会社 として 子会社 を作って経営陣として働くことも考えられます。

事前に 新規事業の立ち上げ数 や方法、 グループ会社の数 など調べておいても良いでしょう。

対策 6、 上が詰まって ポジション がない

  • 経営陣がいつ頃から その仕事で働いているのか確認。
  • 最近役員になっている人がいるかどうか 確認。
  • 新規事業の数 や 子会社の数 を予め調べておく。

 

7、 もともと 独立志向 が 高い

 

ベンチャー企業 で働いていると裁量権が比較的大きいことや、人手が足らず若くてもチャンスが回ってくることも多いため色々な経験を積めることも多いでしょう。

同じ期間働いていても 大企業 よりも ベンチャー企業 の方が学べることが多いという理由で、大企業の内定をもらってもベンチャー企業に就職する学生も少なくなくなってきました。

もちろん同じ期間でも ベンチャー企業 の方が 労働時間 が長いという理由もあるかも知れませんが。

そのような環境下で働く方は もともと将来自分 で 独立してやっていきたい という人が大企業よりも多いでしょうし、 そもそも入社前から長く働く のではなくある程度自分の中で 期間を決めて 働いているケース も考えられます。

大企業 と 比べると 退職金が無い ベンチャー企業 の方が圧倒的に多く、その代わりに ストックオプション を付与していることも多いですが、IPOはマーケット環境にも左右されやすく、そもそも 独立志向 が強い場合では 自分でやった方が うまくいくと思っている 自信家 の方も多いはず。

昔の リクルート もそうでしたが、このような場合にはお互いに 入社前 からある程度わかっていたはずですので、 一生懸命働いて 一定の成果を出した社員であれば、気持ち良く送り出して 応援してあげること も良いのでは無いでしょうか。

もちろん優秀な社員であればあるほど会社としては痛いですが、また違った形で一緒に仕事をすることもあるかもしれませんので、お互いに良い形で卒業できることも魅力的なベンチャー企業なのかもしれません。

対策 7、 もともと 独立志向 が 高い

  • 将来的に 辞める気 がある場合でも、 人一倍 一生懸命働いて 責任を果たす。
  • くれぐれも けんか別れ はしないように。

 

退職 は必ずしも悪いわけでは無いが、お互いに感謝の気持ちを忘れずに

ベンチャー企業 の 退職理由 握手

ベンチャー企業 の 退職理由 として多い 7つの項目 についてご紹介させていただきました。

もちろん これ以外にも様々な理由もあるでしょう。 中には 成績 を 残せず に辞める形になってしまう場合もありますし、 休みが少なすぎて 体を壊してしまう場合 もあるかもしれません。

また、 採用する 企業側 も 入社する方と面談 を繰り返し、 期待を寄せて 入社をしてもらうわけですので、仮に 退職 することになったとしてもある程度の 感謝の気持ち を忘れないようにしましょう。

入社前 、 入社後 と出来る対策は異なりますが、 良い職場 に出会えることを願っています。

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