2018.2.25 2018.2.25
日本発売前の最新 スマート家電 / IOT家電 を オープンハウス、ソフトバンクの「MASACASA!」で体験
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昨年はAIスピーカーを始めとした スマート家電 / IOT家電 が日本でも続々と登場したことを受けて注目が集まってきました。
実際にAIスピーカーやスマート家電を家に置いている人はまだ少数かもしれませんが、興味を持っている人も多いのではないでしょうか。
日本未公開のものも含めて、最新 スマート家電 / IOT家電 を オープンハウス、ソフトバンクの「MASACASA!」で体験してきたのでご紹介させていただきます。
目次
オープンハウス、ソフトバンクらのオープンイノベーション「 MASACASA! 」とは
「MASACASA!(マサカーサ)」とは、オープンハウス社とソフトバンクグループなどが行なっているオープンイノベーションで、赤坂にある1件家を用いて最新の スマート家電 / IOT家電についての実験的なモデルハウスのこととなります。
名前の由来はオープンハウス代表の荒井 正昭氏とソフトバンクグループ代表の孫 正義氏の「マサ」にかけているようです。
「MASACASA!」では、幅広い分野における企業らに参画をしてもらいアイディアやテクノロジーを”1つの家“に結集することで、イノベーションを生み出していくことを目指しています。
参加企業は国内外の大企業からベンチャー企業までの約50社で、以下のような顔ぶれです。
・アマゾンジャパン
・アンカー・ジャパン
・Apple
・オムロン
・ConnectedDesign
・シグマクシス
・cerevo
・SONY
・ソフトバンク
・テレビ東京コミュニケーションズ
・電通ベンチャーズ
・東京ガス
・日本医療機器開発機構(JOMDD)
・三菱総合研究所
・YKK AP
など
参考 : PRTIMES オープンハウス、ソフトバンクらと共同でオープンイノベーションを実施
日本未発売の商品も含めたAIスピーカーが勢揃い
日本で有名なAIスピーカーと言えば、LINEのClova WAVE(左上)や Google Homes (真ん中上の白いの)などが挙げられます。
その他にも真ん中左にあるSONYのAIスピーカーや真ん中右にある現在日本未発売のAppleのHome Podなど様々な種類がありました。
Home Podは349ドルとGoogle Homeの倍以上の価格で、名前にPodを冠するように、iPodと同じ音楽を楽しむためのデバイスと見た方が良いでしょう。ちなみに軽い漬物石の代わりになるくらい重かったです。
AIスピーカーは大きく分けてgoogle、Alexa(amazon)、siri(Apple)、その他の4種類で分類出来るでしょう。
今のところAIスピーカーの違いとしては、「価格」、「音声認識率」、「音質」、「連携できるアプリケーション」に違いがあります。
音声認識率ではGoogleのAIが今のところ一番良いようで、SONYのような音響メーカーは音質に自信があるようです。
一家に何台もいらないことから、今後はAIスピーカーの競争が激しくなり淘汰が進むことが予想されます。
料理をラクにしてくれるスマート家電
続いてご紹介するのがフライパンとIHのセットとレシピアプリの組み合わせです。
アプリで作りたい料理を選ぶと必要な材料が表示されます。
そこから料理の手順を示してくれて順番に材料の投入を行なっていくと、IHが自動で温度調整を行ってくれるため手間なく美味しい料理が出来上がるというスマート家電でした。
レシピは豊富な種類があり、今後はレシピサイトとの連携やホームミールキットなどとの連携が行われていけばさらに幅が広がりそうだと感じました。
特に温度調整が難しくて手間がかかる料理をするには最適な製品ではないでしょうか。
カクテル作りをラクにしてくれるスマート家電
次にご紹介するのがタッパーみたいな形をした置物とレシピアプリの組み合わせです。
タッパーみたいな置物は重さを測る機能がついており、例えばカクテルのレシピを選択するとお酒の量と入れている量が計測されて丁度良い配合になるように設定が行われます。
カクテルの他にもデザートなど料理のレシピもありますので、あまり料理をしない方向けに分量を間違えないで作れるメリットがあるスマート家電です。
顔の表情や格好を読み取るキネクト
キネクトはMicrosoft社がXboxなどで採用しているセンサー型の製品です。
動きを読み取るのはもちろん、顔の表情や格好なども良い取ることができるので、顔認証システムや喜怒哀楽を読み取ることで嗜好性の学習などに応用できる可能性がありそうです。
写真のようにデータをどんどん吸い上げていくので読み取られていることがわかって面白いです。
お金を出してまで欲しいかどうかという問題
この他にもcerevo社のロボット型の動くプロジェクターやお風呂のお湯を遠隔で入れ始めるアプリなど面白いスマート家電 / IOT家電が多く展示されていました。
今まで人がやらなくてはいけないことを代わりにやってくれる製品や生活の利便性を高めてくれる製品など各社の技術と特色がふんだんに表れていたように感じます。
一方で、お金を出してまで必ず欲しいという製品があったかというと、まだそこまででもないという印象も受けました。
オープンハウスのご担当者の方によると、「ゆくゆくは最大公約数が使う製品やサービスを自社物件にincludeすることで利便性を高めつつ、販売単価を上げていきたい」という意向をお伺いしましたが、現在ではスマートロックやAIスピーカーと照明のオン・オフの組み合わせが一番近いようです。
今後の スマート家電 / IOT家電 のキーワードは「繋がる」と「尖る」
今後のスマート家電のキーワードは「繋がる」と「尖る」がキーワードとして挙げられると感じています。
スマート家電同士が繋がって利便性を高めつつ、マス狙いだけではなく尖った人狙いの高級スマート家電が出てくると面白いのではないでしょうか。
ここ数年技術の進捗が非常に早いこと、市場規模が大きいことからも大企業だけではなくベンチャー企業も市場に参入することが予想されます。
今のところ日本製の製品で注目を集めているものが少ないのが残念ですが、自分自身でも日頃の生活の中からアイディアを出して製品化していきたいなと感じています。
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